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科学実験会 身近なものでためしてみよう
郡山市ふれあい科学館20階実験工房
参加団員:7名 保護者及び家族:9名 リーダー:4名
2月の活動は身近なものを使った実験を行いました。まずはこの時期によく使われる、使い捨てカイロを使った実験です。

班目分団長が講師です

まず、使い捨てカイロの中身をペットボトルに移して蓋を閉めると…

ペットボトルがへこんだ!
使い捨てカイロの粉がペットボトルの中の空気を食べちゃったから空気がへこんだ?
次に紙コップに入れた炭に鉄粉を混ぜて魔法の液体を入れて混ぜると…


どんどん温度が上がってきました!
鉄の粉がさびる(酸化)時に熱を出します。魔法の液体は塩水で、鉄の酸化を促すためのものでした。鉄が酸化するときに熱を出すことは知られていましたが、化学かいろ(使い捨てカイロ)を最初に製品にしたのは日本の会社です。化学かいろが個包装になっていて、外側のふくろで密閉されているのは、空気に触れるとすぐに酸化(空気中の酸素と結びつく)が始まって発熱し始めるからだそうです。
次にラムネ菓子をみんなで食べました。ラムネ菓子は口の中でスースーしています。これも実験しました。

手のひらに重曹とクエン酸をのせて混ぜて水を垂らすと…

シュワシュワして冷たい!
これは、水にとけることによってクエン酸と重曹が化学反応を起こし、二酸化炭素が細かい泡となって発生したからです。二酸化炭素が発泡する際に周囲から熱を奪いながら反応(吸熱反応)するため冷たく感じるのだそうです。化学反応で熱くなったり冷たくなったり、おもしろいですね。
次は工作です。コマを4種類作りました。

大きい1枚と2枚貼り合わせたコマ、小さいコマも1枚と2枚のものをつくりました
のりが乾くまでの間、科学館のコマを回してみました

ひもを巻いて引っ張って回すコマ。良く回ります

ひっくり返るコマ。普通に回すとひっくり返って逆立ちします
不思議なコマで遊んでいるうちに作ったコマが乾いたので、回し比べてみます。

小さいコマより大きいコマ、1枚より2枚貼り合わせたほうが安定して回りました
コマは回っている間は姿勢を保つ働きがあって、これをジャイロ効果といいます。ジャイロは人工衛星やロケットに積まれていて、向きを保つ役割をしています。走っている自転車が倒れないのもジャイロ効果のおかげです。
次は磁石を使った実験です。みんなに磁石を渡し、部屋の中のなにに磁石がくっつくか探してもらいました。壁やガラス、お金は磁石にくっつくかな??

1円玉はつかない、じゃあ100円玉は???
いろいろ試してみました。次にクリップに糸を結んで机に固定して、クリップを浮かせることが出来るかチャレンジしました。

浮いてる浮いてる!

うまくいきました。磁石の力は、離れていてもはたらくようですね。
最期に棒磁石をビニールタイの入った袋に付けてみました。

端っこだけくっついています!
棒磁石はN極からS極に向かって磁力が出ています。なので端っこだけくっついて真ん中はつかないのです。
最期に同じ素材なのに冷たかったり温かく感じる実験をしました。鉄の金具は冷たいのに、同じ鉄でもスチールウールは温かく感じます。コピー用紙は冷たいのに、同じ紙なのにティッシュペーパーは温かく感じます。これは、かたまりか空気を多く含んでいるかで感じ方に差が出たそうです。指先から体温がうばわれると冷たく感じますが、空気は熱を伝えにくい性質をもっているので、空気を多く含んだ物の方が冷たく感じにくいようです。

楽しい実験会でした
2時間あっという間に過ぎてしまい、準備していた実験全部は出来ませんでした。みんな楽しく過ごせたようです。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。 |
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