活動の報告

2012年11月18日
東京上野 国立科学博物館見学  
  参加者:団員8名 リーダー6名 保護者及び家族5名

 今年は7年ぶりに東京上野の国立科学博物館を見学しました。参加団員が少ないのは残念でしたが朝6時40分に出発して高速道路を栃木県から群馬県に入る頃には富士山が見えてきました。都内に入る頃には東京スカイツリーも見えました。また上野に着くまでにスカイツリーの近くを通りましたので大きくて高い様子をバスの窓から見ることができました。
 今回も郡山市ふれあい科学館の開館当時にプラネタリウムの解説をされていた田辺学芸員に博物館の案内をしていただきました。2005年の時は日本館が工事中で「フーコーの振り子」を見られませんでしたが、今回は見ることができました。地下1階のラウンジからすぐ近くにありました。郡山には郡山女子大学にも「フーコーの振り子」があるのですが、やはり歴史のある国立科学博物館の「フーコーの振り子」は見ておきたいですね。時間とともに振り子の振れる方向が変わってきますので時間を置いてみると文字盤に書かれた時計の時刻に添って動いていくことがわかります。これは地球が自転していることの証明です。(解説文によれば振れる方向は北極では24時間で1回転、東京の北緯35度では約41時間で1回転、赤道上では回転しないそうです。)

 
 「フーコーの振り子」は動画のほうがわかりやすいですが、リニューアルされてからは位置がわかりやすいように10分毎に青いランプがつくようになっています。この写真は12時30分過ぎに撮影したものです。階段の上から見下ろすと面白いです。

 日本館の1階には望遠鏡や、顕微鏡、時計や地震計の展示があります。江戸時代の望遠鏡は「遠眼鏡(遠めがね)」と呼ばれていました。小さい望遠鏡は実際に覗いて見ることができます。地震計は古いものが展示されています。顕微鏡は外国製の珍しいものがありました。

 
  昔の遠めがねです。大きいものは1m以上あります。右下の小さな望遠鏡は右から覗けます。

 日本館の2階には昆虫が展示されています。セミの鳴き声が聞こえました。またカラフト犬のジロ(南極に行って生き残った犬)のはくせいや渋谷駅前の銅像で有名な忠犬ハチ公のはくせいが展示されていました。

 
  手前の白い秋田犬がハチ公、右奥の大きな犬がカラフト犬のジロです。

 日本館の3階にはアンモナイトの化石など日本列島の生い立ちが見られます。その中には福島県のいわきで発掘された「フタバスズキリュウ」の化石(本物)や復元された骨格標本があります。なお、化石の発見は1968年でしたが、正式に新しい首長竜の種類と認定されて「フタバサウルス スズキ」の名前が付けられたのは2006年でした。38年もかかったのはあまりに資料や情報がが少ないためで、国立科学博物館の努力によって正式に認められました。

 
 フタバスズキリュウです。下から見ると海を泳いでいるかのようです。

 
  たくさんのアンモナイトの化石。大きさ50cm以上の巨大な化石も展示されていました。

 
 日本館は昭和6年に完成された建築で丸い天井やステンドグラスなどがあり重要文化財です。

 地球館は2005年の時に見学していましたので懐かしい展示物がたくさんありました。改めてゆっくり見学できました。1階の「地球の多様な生き物たち」には海藻の展示や様々な魚たちが泳いでいる様子が見られます。水族館ではありませんから生きてはいませんが大きさがわかります。

 
 大きなマンボウやカツオの群れ、イトマキエイなどです。

 2階は「たんけん広場」と「科学と技術の歩み」で、宇宙開発の始まりでは始めて実験したペンシルロケットと呼ばれた長さ23cmの超小型ロケットや1970年に打ち上げ成功した人工衛星「おおすみ」などの展示があります。また有名な豊田佐吉の「自動織機」や零式戦闘機なども展示されていました。

 
  ケースに入っているのがペンシルロケット、黒く丸いのが人工衛星「おおすみ」です。「おおすみ」は屋外展示のロケット・ランチャーからラムダロケットを使って打ち上げられました。
  
 
  明治時代に作られた豊田の自動織物機械。日本の歴史に登場します。

 3階の「たんけん広場「大地を駆ける生命」は数多くの動物たちのはくせいが展示されています。またトキやニホンオオカミのように絶滅した動物の剥製もみられます。

 
 角をもつ動物たちです。

 
 まるで生きているような2頭のパンダ、フェイフェイとトントンです。

 地下3階に降りると宇宙科学の勉強ができます。その展示物の中で最も目を引くのが中国に落下した隕石で「南丹隕石」と呼ばれる巨大なものです。

 
 焼け焦げたように見える「南丹隕石」

 地下1階と2階にはたくさんの恐竜の化石や模型の展示があります。ティラノサウルスやマンモスなど大きな展示には圧倒されます。天井から吊り下げた海竜も大きいものでした。

 
  マンモスの骨格です。迫力があります。

 午後3時には見学も終わりシロナガスクジラの前で記念撮影をしました。東京に木枯らしが吹いてきれいな青空でした。
 
 
 楽しい一日でした。笑顔で記念撮影です。

 東京スカイツリーは科学博物館の地球館の窓からも見えましたが、一番よく見えたのが屋上でした。ハーブ園がありますので屋上に上がることができました。風が強くて寒いのですがスカイツリーがビル街の上に高く見えていました。
 
 
  科学博物館の屋上から見た東京スカイツリーと右は帰り道で見えた富士山のシルエットです。

 科学博物館の田辺さんには大変お世話になりました。保護者の皆様ご協力ありがとうございました。





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